これまでのアウォード

活動名

徳田 匡彦 さん(高梁市)[岡山県]

「地備栄牛!高梁紅茶!ポテト!食で攻める進撃の統合作戦本部」

活動概要

高梁市は、県内一の限界集落数を抱える典型的な中山間地域。統合作戦本部は、一次産業を軸に6次化まで含めた事業を展開。赤い短角和牛を遊休耕作地へ放牧し、最小限の労力で耕作地の荒廃を防止、飼育される和牛は赤身でヘルシー、評価も高い!地元のお茶を紅茶に加工、新たな6次化特産品が誕生!マスコミでも取り上げられ話題に。特産の葉タバコが衰退、荒廃を防ぐためジャガイモへ転換。どうせやるなら、多品種栽培で特色を!

きっかけとあゆみ

【地備栄牛】耕作放棄地だらけでどうにもならない高梁市。復旧しても活用のめどがない。そうだ、牛はどうだ?この際だから一番手の掛からない牛を投入しよう。短角和牛の放牧始まる。実験的2年間限定で高梁短角牛生産組合を組織。取組面積は、徐々に拡大。育った牛の肉は県内外の飲食店にも出荷。
【高梁紅茶】アイルランドで語学を学んでいたときにハマる。帰国後色々飲むが自分の紅茶へのアクセス方法がしっくりしない。そうだ作っちゃえ。量産する農家があらわれ大規模に。マスコミにも取り上げられ一気にメジャーに、高梁の新しい特産品として地位を確立。一昨年は全国紅茶サミットも誘致。紅茶列車も走らせた。
【ポテト研究会】これも遊休農地対策。高梁は煙草の産地だったが、急激に縮小。畑が遊休農地として残った。作付せずとも管理は必要なので、なかなかやる気が出ない。近隣の兼業農家を組織し、途中管理の少ないジャガイモを作り始める。これなら、植え付けも収穫も土日に一気に可能。品種毎に異なるカラフルな色合い、多様な味と触感。販路拡大に調理提案も行う。

アピールポイント

(1)成果・効果

地備栄牛とポテト研究会は、省力化や低コスト化により、耕作放棄地の回復、維持に貢献。ちなみに地備栄牛については、当初3haから始まったが、2年で6haまで対象地域が広がった。現在は3団体に広がり、取り組みについて、畜産の専門家からも高い評価を得ている。ポテト研究会は高付加価値・低環境負荷も進み県内外の飲食店からの引き合いも増えてきている他、新たに開発した商品を市内のイベント等で提供する取組も行う。高梁紅茶は、毎年販売量が増加しており、これに伴う生産設備の増強、効率化を推進しており、品質も向上、安定してきた。また、耕作放棄された茶畑の復活による生産原料の増産も始まり、新たな雇用創出の道筋も見えてきた。

(2)チャレンジ性

先行事例が、少ない、もしくはほとんど無い取組ばかりであるが、小さなひらめきを手掛かりに、地域の地勢、気候風土、土地柄などを元に、効率的、効果的な導入に向け研究を進めてきた。地備栄牛では、和牛というブランド力を保ちながら比較的飼育しやすい短角和牛を東北地方より導入、資金調達については組合方式を採用し、スピーディーな事業導入を果たした。ポテト研究会では、30品種以上の試験栽培より導入品種を選抜するなど、戦略的に取り組みを進めている。

(3)協働性

各取り組みとも、地域の農業生産者や農業委員会とガッツリ組んで推進。農林部局だけでなく、観光担当など市役所内の他部署との連携も進め、市内外の様々なイベント等で開発した商品を使って高梁市をPR。最近は、大学生や地域おこし協力隊など生産者以外との協力体制もできつつある。

(4)持続性

【地備栄牛】耕作放棄解消後も引き続き牛の生産に土地が利用できる。赤身も評価が高まっているし、牛の種類はともかく、どこでも低投入な放牧が一般的になるように広めたい。
【高梁紅茶】大学とも連携し、放置茶畑を復活、生産面積拡大中。今後は全国的に国産紅茶をもっと普及させたい。
【ポテト研究会】今後は本業を抱える会員から退職者も出て作業時間が増やせそう。ジャガイモをやや縮小し、芍薬の割合を高めていき、多様な方法で農地を守る予定。