アウォード2016エントリー

活動名

小嶋 敦夫 さん(三島市)[静岡県]

本気の映画製作を通じたまちづくり「みしまびとプロジェクト」

活動概要

従来のフィルムコミッションやご当地映画とは一線を画す「本気の映画製作」を通じて「地域の未来をつくるひとをつくる」ことを目的したプロジェクトです。多くの地域住民が参画し、約3年に及ぶ熱量溢れる活動の末、本年4月に待望の映画は完成しました。今後、全国各地で地域上映会を行うとともに、上映収益を原資に、映像という枠を飛び越え、地域のひとや団体をつなぐハード・ソフトの場づくりなど、活動の幅を広げていきます。

きっかけとあゆみ

映像を切り口にまちづくりを!と、地域の仲間とプロジェクトを立ち上げたのが約3年前。ドラマやアニメの誘致、ショートフィルムのコンテスト開催…、様々なアイデアが浮かんでは消えた。当市出身のお台場のテレビ局社長を突撃訪問したところ、「素人の撮った映像は内輪受けに終わることも多い。どうせならプロと組み、本気で映画をつくってみては?」とのアドバイスを受けたこともあり、映画づくりにチャレンジすることに。参加メンバーや協賛金募集、脚本作り、ロケハン、必要物品集め、ロケ弁の手配、プロスタッフとの調整の数々…。商業作品ではお金で解決することを、地域の方々のご協力を得ながら一つひとつ、クリアしていった。「映画づくりはまちづくりの手段」としながらも、作品のクオリティにも、とことんこだわった。全国ロードショーや国際映画祭のレッドカーペットを歩くことを目標に、年齢もバックグラウンドも様々なメンバーが目標に向かい一丸となった。個人としても、純粋なプライベート活動が、途中からは新設部署で市の支援担当も兼ね、市担当職員と一市民という、時に相反する立場に葛藤しながらも、面白くも辛い「面辛い」充実の日々を過ごしている。

アピールポイント

(1)成果・効果

10人にも満たない仲間と始めた活動が、NPO法人を中心に、運営メンバー約200名、後援58団体、協賛272社・団体、個人寄付約200名(ほか少額寄付・募金多数)、延参加者約1万名と大きなうねりに発展。多くの市民が世代を超えつながり、同じ目標に向け活動することを通じて、シビックプライドが醸成され、まちづくりの機運も高まった。映画は、4つの国際映画祭に正式招待され、全国ロードショーも決定するなど、シティプロモーションにもつながっている。

(2)チャレンジ性

制作のコアな部分は一流のプロに委ね、それを多くの市民がサポートするスタイルで、本格的な長編映画を制作した。また、脚本、企画ありきの商業映画と異なり、多くの市民の参画により、地域資源を掘り起こし、テーマ、脚本をゼロから練り上げたことで、いわゆるご当地映画とは一味違う、家族がテーマの物語性の高い作品となった。こうして完成した作品のクオリティと画期的な製作プロセスにより広く共感を得る仕組みの先進性、独自性は高い。

(3)協働性

民間主導のプロジェクトを行政が積極的に後押しし、補助支援のみならず公共施設でのロケ協力、関係機関との調整など官民共創により事業推進を図った。参加者は高校生からリタイア世代まで幅広く、学生、主婦、サラリーマン、経営者、公務員と多様なバックグラウンドを持ち、「大人の部活動」ともいえる画期的な交流の場となっている。また、市民はもとより近隣市町の住民も多数参画し、ロケの一部を周辺地域で行うなど、広域的な展開も進んでいる。

(4)持続性

国際映画祭出品、劇場公開の後は、千か所を目標に全国のまちづくりの担い手による自主上映会により映画とその制作プロセスを発信するとともに、上映収益を今後のまちづくり活動に活かしていく予定。活動主体のNPOには、企業のマネジメント経験が豊富なメンバー等、多様な人財が集結し自立した組織運営がなされており、活動の持続性が担保されている。

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