アウォード2016エントリー

活動名

藤田 辰昭 さん、田中 佐和子 さん、岸 昌宏 さん、樋詰 修己 さん(高岡市)[富山県]

雅な音色とともに~150年の地域文化の保存継承活動

活動概要

高岡市福岡町地域の雅楽・舞楽は、高岡市無形文化財の指定を受け現在まで150年以上にわたり保存継承されている。(保持団体名:洋遊会)同会は正統な雅楽の継承に努め、また、その普及として、地域での演奏会や「雅楽の館(雅楽資料館)」での展示活動などを行っている。
四名は、同会の会員として、横笛、篳篥、笙などの雅楽器演奏と舞楽の修得に尽力し、団体運営実務に携わり、地域伝統文化の継承活動を行っている。

きっかけとあゆみ

昭和60年代に会員減少で伝統の継承が危ぶまれ「Y夫妻(いずれも公務員)」が後継者となるべく挙手、この分野での「飛び公」の先導となった。次いで、平成元年に藤田が加わった。
文化行政推進策もあり、特に平成8年富山県で国民文化祭があり、福岡町(当時)が邦楽の祭典(雅楽)主催会場となった際にその実務面に携わった。これを契機に、平成10年から田中が加わり、舞楽の習得に続き雅楽器の演奏を学んでいる。また、平成23年には、岸、樋詰が加わり、雅楽器の演奏と舞楽の習得に努めている。
日本に千数百年前から受け継がれている雅楽であり、他の会員とともに楽しみながらも、その正統な形での保存継承に努力している。会としては、定期演奏会、地域イベントや学校等での演奏があり、これらを通じて雅楽の普及啓発を行っている。海外においても、英国(H12、H19)、ハワイ(H24)等で公演を行っている。また、平成25年の伊勢神宮式年遷宮では、全国諸芸能奉納のトップバッターを努めた。平成22年度から、市教育委員会と連携した「ジュニア雅楽講座」を開催し、小学生を中心とした後継者育成に取り組んでおり、この指導にも携わっている。

アピールポイント

(1)成果・効果

会としては、複数回の海外公演を行うなど、活動の範囲を国外にまで広げるに至った。また近年は、自主公演だけでなく、様々な公演の依頼を受けることが多くなっている。これらを通じて、会員の技術の向上に繋がっている。 昭和60年代には存続が危機にあったにも関わらず、今日ここまでに至ったことに関し、それぞれが会員として伝統文化の保存に尽力してきたと考えている。

(2)チャレンジ性

伝統文化保存継承ということから、当初は、会として伝統ある舞楽演目「万歳楽」「春庭花」の修得からのスタートであった。その後、一時途絶えた舞楽演目「蘭陵王」「納曽利」の復活、新たな演目である「陪臚」「五常楽」などへもチャレンジし、修得を進め、会としての舞楽演目として定着している。 いずれもこれらの舞楽の習得に自らチャレンジし、自己研鑽に励んでいる。

(3)協働性

高岡市福岡町地域の中心部にある「雅楽の館」での企画展示や演奏会の開催など、同施設の指定管理者と協働しながら実施している。また、毎年9月23日・24日に同地域で開催される「つくりもんまつり」、4月のさくらまつりなどで、市、商工会、観光協会等と連絡調整を行いながら公演を行っており、雅楽の普及と併せて地域の魅力向上・魅力発信に向けた活動を行っている。

(4)持続性

雅楽は年齢を問わず携わることができるものであって、洋遊会においても、会員は上は80歳代の方から、下は小学生までと幅広い年齢層の会員によって活動は継続し、伝統文化の継承がなされている。この点で将来に向けて継承されるものといえる。また、高岡市のみならず、石川県から参加している会員もおり、地域的な広がりもあって、それぞれ多様な刺激を受けながら活動を行っている。 「飛び公」としても、この四名は、管理職、中堅、主事と幅があり、さらに、既に退職した「Y夫妻」を含め、伝統的なものとして定着を見ている。

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