アウォード2016エントリー

活動名

矢島 重信 さん(長野県)

名勝・重要文化的景観「おばすて(田毎の月)」の棚田の保全活動

活動概要

・棚田は稲作だけでなく、動植物を含めた豊かな自然環境や歴史的な文化、国土や環境を保全するなど、たくさんの多面的な価値と機能をもった、地域にとって大切な財産です。
・私たち同好会の活動は、後継者がなく荒廃地となりつつあった棚田の風情をよみがえらせるとともに、米づくりを通じて農業の大切さを学び、人と人とのふれあいを大切にしながら、ボランティア活動と小学生やその家族による農業の体験学習も実施しています。

きっかけとあゆみ

・長野県千曲市姨捨(おばすて)地区の棚田一帯は「田毎の月(たごとのつき)」と呼ばれ、古くから「名月の里」として有名です。
・しかしながら、耕作条件が悪く、農家の高齢化や後継者不足などから、手入れされない棚田や荒廃地が増えてきたことから、消えつつある棚田の風情をよみがえらせるため、米作りには全く素人の県職員の仲間7人が、1994年に8aの棚田を借りて米作り活動を始めました。
・翌年「田毎の月棚田保存同好会」を設立し、姨捨の棚田景観の保全に取り組み始めました。
・当時は、棚田景観の保全に取り組む団体がまったくない中での活動でした。
・その後、会員の増加に加え、保全管理する棚田も年々増加し、姨捨の棚田保全活動を積極的に推進しています。
・2005年には、同好会独自に都市と農村の交流を進めるため、田植えと稲刈り農業体験ツアーを開催しました。
・こうした実績から、2006年に「第2回石井進記念棚田学会賞」を受賞するとともに、棚田の保全に功績があったことから「千曲市長表彰」を受賞しました。
・現在、復元し耕作している棚田は69枚・約60アールまで広げることができました。

アピールポイント

(1)成果・効果

・1999年には、わが国で初めて姨捨の棚田が「名勝」として文化財に指定されました。 ・同年に農林水産省の「日本の棚田百選」にも認定されました。 ・2010年には長野県で初めての「国の重要文化的景観」にも選定されました。 ・2011年に、私たち同好会の呼びかけにより、実際に姨捨地区で棚田の保全活動をしている団体による「意見交換会」を開催し、以後、毎年開催し情報交換を実施しています。

(2)チャレンジ性

・毎年、田植えや稲刈り作業には、小学生を中心に子供たちや保護者も含めて約20名の皆さんが参加しています。 ・子供たちは慣れない作業に泥だらけになりながらも、にぎやかに、一生懸命働いてくれます。 ・子供たちは、米づくり体験活動を通じて、お米の大切さや豊かな自然についても学んでもらいたいと思います。

(3)協働性

・本同好会には約22年間において、延べ104名(うち県職員;41名・市町村職員;7名・国家公務員;6名・警察官;2名・保険会社社員;26名・新聞記者;6名など)の方が会員として活動してきました。県外からの参加者も延べ30名になります。 ・現在の会員は30名で、長野県内のほか、千葉県・東京都・埼玉県・岐阜県からも会員としてボランティアで参加しています。

(4)持続性

・棚田は急傾斜地で、耕作条件や作業効率は大変厳しく、重労働の作業ですが「毎年耕作を継続することが一番重要」と考えています。 ・そのため、毎年、崩れてしまった土手や排水路の修復などの作業を、会員が行うことにより、地域のすばらしい景観等を保全しています。 ・同好会のテーマは「明るく・楽しく・無理なく・安全第一」です。このテーマをいつも大切にして活動しています。

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